映画に感謝を捧ぐ! 「アパッチ峠の闘い」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョージ・シャーマン監督の
「アパッチ峠の闘い」に感謝を捧げようと思います。
アメリカ先住民「コチース」と彼を取り巻く人々の
運命を描いた本作は
娯楽的サービスと皮肉が交錯する西部劇であります。
策略と裏切りによって誘発された
アメリカ先住民と白人の抗争が
諸悪の根源すら葬るほどの激戦へと発展していく姿を
娯楽西部劇的アクション&人間模様を
駆使しながら描いていくストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「戦争」が拡大していくことによって
原因となる要素が曖昧化してしまう恐怖と
アメリカ西部劇的白人&先住民認識に対する
忠誠と疑心のせめぎ合いによって生成された
作品世界の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(万事解決のハッピー・エンドを避けつつも
平和への希望を宿す幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「西部劇流反戦映画」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
勧善懲悪的アクション&サスペンス、戦争批判、異文化交流
アメリカにおける白人と先住民の複雑な関係を
暇つぶし規模のスケール感&スピード感に
収めることに挑んだ本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。