映画に感謝を捧ぐ! 「デヴィッド・ボウイ~伝説のグラム・ロッカー~」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はドン・アラン・ペネベイカー監督の
「デヴィッド・ボウイ~伝説のグラム・ロッカー~」に
感謝を捧げようと思います。
ロック歌手「デヴィッド・ボウイ」に関する
一部を記録した本作は
静かなる熱気&悲哀に彩られた記録映像であります。
自分自身ですら制御しきれないほどの複雑さ&過激さを持つアーティスト
D・ボウイと彼を取り巻く各種才人達によって創造された
「ジギー・スターダスト・アンド・ザ・スパイダーズ・フロム・マーズ」の
激しくも哀しい運命&内なる神秘を
MTV的且つ報道的に追っていく映像&語り口は
私に「作り手と創作物を結ぶ魅力的で恐ろしい絆」と
「芸術的狂気と成功がもたらす狂気のせめぎ合い」を
世に示す試みの一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(誇りと哀しみが静かに混ざり合うかのような
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「D・ボウイ入門」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
背徳的&SF的壮大さと音楽技術を兼ね備えた男たちの
危うくも美しい生き様を
彼らが残した名曲たち+彼らを見守ってきた人々の思いと
記録映像技法を融合させながら写し出していく本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。