映画に感謝を捧ぐ! 「砂丘の敵」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はヘンリー・ハサウェイ監督の「砂丘の敵」に
感謝を捧げようと思います。
イギリス軍ケニア駐屯部隊の長官「クロフォード」と
大商人「ジア」の運命を描いた本作は
娯楽的サービス精神と戦術性を兼ね備えた
戦争映画であります。
西部劇、スパイ活劇、スター主義、ロマンスを絶妙のバランスで配合し
イギリス礼賛の旗を掲げながら進行するストーリー&演出は
私に「映画的情報戦術&イギリス流支配戦術」
「第2次大戦期のアフリカ事情」・「大衆娯楽の醍醐味」を
娯楽的に学ぶ機会をもたらしました。
(清々しいまでに「直球的」なメッセージに彩られながらも
能天気なハッピー・エンドにしない幕切れとなっている点も
見逃せません。)
まさに「冒険活劇系戦争映画」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
アフリカを舞台に繰り広げられる「白人の覇権争い」を
勧善懲悪的に描く大胆さと
軽やかに物語&アクションを進行させることによって
イギリス礼賛臭を緩和する巧妙さに圧倒される本作と本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。