映画に感謝を捧ぐ! 「デイ・アフター・トゥモロー2018」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はニック・ウォーターズ監督の  「デイ・アフター・トゥモロー2018」に感謝を捧げようと思います。  氷河期と化した世界を旅する男女の運命を描いた本作は  貪欲にして大胆なSF映画であります。  SF映画にありがちな状況を詰め込み  各種アクション映画要素を導入し  過去と現在を彷徨いつつも  暇つぶし規模の枠内に留まり続けるストーリー&演出は  私に「軽量級SFの法則」の一端と  単純な物語を映像的に複雑化させる技法の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (「寒冷=デイ・アフター・トゥモロー」という法則に沿った邦題と  モンスター映画の定番要素を逆手に取った「どんでん返し」と  溢れんばかりの「継続願望」に驚かされる幕切れ&エンドロールも見逃せません。)  まさに「軽量級SF&アクション博覧会」の称号にふさわしい  大珍作であると言えるでしょう。  「マトリックス」・「デイ・アフター・トゥモロー」  M・N・シャマラン関連作の娯楽史における影響力と  2010年代の大作系米ドラマの気質を体現する本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。