映画に感謝を捧ぐ！　「ブラウス」

　映画弁護人ＧＨＭ（西村哲也）です。

　今回は石川均監督の「ブラウス」に

　感謝を捧げようと思います。

　クリーニング屋を営む男と
　
　謎の女性客の運命を描いた本作は

　クールにして技巧的な恋愛劇であります。

　「主人公とヒロインの交流＆主人公の変化」を

　淡々と描きつつ

　「日常の一コマ」的場面をサスペンス技法を駆使して

　描写していくストーリー＆演出は
　
　私に日常劇的風景に「エロティシズム＆謎めいた雰囲気」を

　発生させる映像技と

　純情と狂気の間を流離う心情の

　一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

　（主人公＆ヒロインの結末を曖昧化しつつ

　舞台となる場所の「終焉」を示すことによって

　鑑賞者の想像力を刺激する

　幕切れとなっている点も見逃せません。）

　まさに「軽量級日常系恋愛劇」史上屈指の

　技巧的一作であると言えるでしょう。

　暇つぶし規模のスケール感の中で

　軽快さと穏やかさ、文学性と大衆系

　ロマンス風味とサスペンス風味が絡み合う本作と
　
　生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を！！！。　