映画に感謝を捧ぐ! 「チャイナ・シンドローム」
映画感謝人GHMです。
今回はジェームズ・ブリッジス監督の「チャイナ・シンドローム」に
感謝を捧げようと思います。
原子力発電所に潜む危険要素に迫る人々の姿を描いた本作は
映画史上最大級の「危険な領域」に踏み込んだ作品であります。
原発の危険性・マスコミが抱える問題を通じて
「均整を失い、モンスターと化した社会システム」に対する警鐘を発しようという
大胆不敵な挑戦は
私に「現代社会の複雑さ」と「便利さと安全性のバランスを保つことの大切さ」を
示してくれました。
(過激な問題を扱っているにもかかわらず、刺激的な表現法・感動誘発演出を避け
冷静さの維持を心がけている点も見逃せません。)
まさに「静かなるパニックムービー」であると同時に「社会的怪奇映画」であると
言えるでしょう。
模範解答の存在しない問題に挑むことで
我々に「永遠の宿題」をもたらした本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。