映画に感謝を捧ぐ! 「血の婚礼」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はカルロス・サウラ監督の「血の婚礼」に  感謝を捧げようと思います。 舞台劇「血の婚礼」のリハーサルに集う  人々の姿を描いた本作は  妖気とメッセージ性に溢れた舞台裏映画であります。  ドキュメンタリー的な準備描写から  格闘技映画・怪奇映画・音楽映画  サイレント愛憎劇が混ざり合った  リハーサル風景へと進むストーリー展開は  私に「舞台劇の内幕を覗く面白さ」を味わいつつ    「美と狂気の関係」・「芸道の世界に生きる人々のオーラ」に  触れる機会をもたらしました。  (クールでありながらも和やかさを感じさせる  不思議な幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「空間限定系舞台裏映画」の雄と呼ぶにふさわしい  作品であると言えるでしょう。  「娯楽」の光と闇を  最小限度の言葉&人間模様によって写し出す本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。