映画に感謝を捧ぐ! 「噛む女(2008年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はハーヴ・グレイザー監督の「噛む女(2008年版)」に
感謝を捧げようと思います。
救命士「ジャック」と謎の女性「ダニカ」の運命を描いた本作は
陰鬱さと滑稽さが絡み合う吸血鬼系ホラーであります。
モンスター、サスペンス、ロマンス、日常劇
ブラック・ユーモアが混ざり合ったストーリー&演出が
段階的に凶暴さを増しながら
軽やかに進行する光景は
私に「愛憎渦巻く男女関係」の一形態と
「怪奇恐怖とポルノを結ぶ絆」の一端を目の当たりにする機会をもたらしました。
(吸血鬼映画への皮肉と「男の友情」に溢れた幕切れが
笑いと感動の入り交じった味わいをもたらしている点も見逃せません。)
まさに「愛憎系吸血鬼映画」の一翼を担う珍作であると言えるでしょう。
不遇の人生を生きる男女の「血塗られた恋愛模様」と
ホラー&ポルノ的見世物精神がせめぎ合う本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。