映画に感謝を捧ぐ! 「ベラルーシ侵攻1942 -ナチスの罠-」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はユーリ・ポレッツキー監督の
感謝を捧げようと思います。
ベラルーシ侵攻1942― ナチスの罠― [DVD] - アレキサンダー・ヤコヴレフ
1942年のソビエト(現ロシア)の孤児院周辺で繰り広げられる
クールな残酷性に包まれたロシア製戦争映画であります。
対独パルチザンの壊滅を目論む
ナチス・ドイツ軍の謀略に巻き込まれた
孤児院の悲劇を題材としつつ
淡々と進行するストーリー&戦闘描写が
戦争が日常化した世界に生きる人々の狂気と
運命の無情さを写し出していく光景は
娯楽的盛り上げを抑制することによって
物語&映像の現実感が増していく現象の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(過酷な状況下に「一筋の安らぎ」を見いだしていく
子供たちの姿に心打たれる
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「アクション+サスペンス+ホームドラマ系戦争映画」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
節約感溢れる映像と静かなるストーリー展開が
「武勇伝風味と反戦映画風味のせめぎ合い」を感じさせる本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。