映画に感謝を捧ぐ! 「Angry Boy」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はジョシュ・ゴードン&ウィル・スペック監督の

 「Angry Boy」に感謝を捧げようと思います。

 

 とある映画館での出来事を描いた本作は

 軽やかなる教訓性を感じさせる日常喜劇であります。

 映画館の客にありがちな「問題行動」を

 集結させることによって生を受けたストーリー&演出が

 私に「効率主義的教訓劇」と

 状況設明を廃し、鑑賞者に考えさせる映像作品作りの

 極限を目指す試みの一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (主人公の忍耐力と映画の持つ魅力を静かに写し出す

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「軽量級映画館マナー講座」の称号にふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 日常に潜む迷惑要素に対する鋭い目線と

 台詞&暴力に依存せず「怒り」を描写する妙技に彩られた本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。