映画に感謝を捧ぐ! 「エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はレイチェル・タラレイ監督の

 「エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 

 「エルム街の悪夢(1984年版)」をもとにして

 作られた人気シリーズの6作目となる本作は

 ホラー映画史上屈指の「陽気な終局感」に

 彩られた続編映画であります。

 「エルム街の悪夢」シリーズの持ち味と

 1990年代若者文化&TVゲーム文化を組み合わせて

 ホラー映画史を彩るモンスター「フレディ・クルーガー」の

 過去&生き様に迫っていくストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に「モンスター系ホラーとホームドラマの融合」と

 伝統芸と時代性による共同戦線の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (凶悪なる本能&縁に対する訣別を破壊的に掲げる幕切れと

 F・クルーガーに対する「敬意」を感じさせる

 エンドロールとなっている点も見逃せません。)

 まさに「エルム街の悪夢」が伝説の領域へと向かうことを

 感じさせるシリーズ第6章であると言えるでしょう。

 ホラー映画界に刻まれた神話の一つ「エルム街の悪夢」の

 源であるF・クルーガーの秘めたる謎を解き明かしつつ

 彼にシリーズ最大級の「哀しくも壮絶な最期」を与えることによって

 ブラック・ユーモア+童話的な狂気に満ち溢れた作品世界に

 安らかなる眠りを与えようとするかのような気配を放つ本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。